ステンレス細管は、少なくても10工程以上を経て製造されます。
当社は、7000種類以上の規格に対応しており、月産約400種類を出荷しております。多品種小ロット傾向への対策は、2008年から進めており、多品種を効率よく生産できるよう、IT工程管理システムを導入し、各工程でトレサビリティをベースとした生産管理を実施しております。
各工程では、寸法規格精度を上げるための工程管理を徹底しており、また、品質を維持する為、各工程に厳しい品質項目基準を設け、厳重な品質チェックを行っており、品質精度の製品をご提供させて頂いております。
造管(ぞうかん)工程では、平板のステンレスを丸く成形して、素管を造ります。 板厚は、0.2mm前後をミクロン代で調整し、チューブができる最初のシビアな工程です。
肉決(にくぎめ)工程では、造管工程でできた素管引き抜きします。「フローティング引き抜き加工」といい、ステンレスの特性を生かし、引き抜く事で、お客様が要求する肉厚寸法に仕上げます
洗浄工程では、環境対策に対応する為、生産プロセスを改善し、安全、且つ最新機能を搭載した設備で、安全に洗浄します。
焼鈍(しょうどん)工程では、加工硬化したステンレスを焼きなまし、ステンレスの組織を整えます。
伸管(しんかん)工程では、長い工程を得て完成に近づいたステンレスチューブの最終寸法仕上げを行います。
直線(または、矯正)工程では、前工程でコイル状だったチューブを、直線状態に矯正します。
検査工程では、外観の全数検査を実施します。
外内径寸法公差・溶接ワレ・外観不良・曲り・偏肉・変色・硬さ(HV)・面粗度(RA)・引張強度(UTS)・伸び率(Elongation)